2012年10月15日月曜日

サスケの帰国 その1.

気がつくともう10月も半ば。
帰国したころは、暑くて暑くて、外に出られない毎日だったのに、
最近は、朝晩は、寒いくらい。
イギリスは、もうそろそろ、冬なんだろうなあ…

さて、私たちと一緒に帰国したサスケ。
やっぱり、手続きは人間より大変でした。

実は、去年(2011年)に、イギリスが、ペットの移動に関してEUの基準を採用することになったため、
イギリスから、日本への犬などの輸入に関しての手続きが変わりました。
今までは、イギリスは、狂犬病のない国という認定だったのですが、
それが、認定国からはずされることになり、
手続きが複雑になったんです。




そのお知らせ、去年の年末に、大使館からのメールで知りました。
少なくとも、私と子どもたちは、2012の夏に帰国することは、その時点で決まっていたので、
サスケも一緒に連れて帰ろうとその時から思っていました。
なので、その大使館からのお知らせを読んで、
日本の検疫所のお知らせも読んだら、
2012年の7月までなら、暫定措置があって、一定の条件を満たせば、今までの手続きに近い割に簡単な手続きだけで連れて帰れると書いてありました。
で、その条件を読んだら、サスケ、ちゃんと条件満たしてる!

2月の末に、息子の受験のために、一時帰国した際に、成田の検疫所に電話をして、
事情を説明し、つれて帰るための手続きについて聞いたら、
サスケは条件を満たしているようなので、届出を出してくれたらいいですという答えでした。

届け出を出すためのサスケの細かい情報(ICチップの番号とか)は、
イギリスの家にあったので、イギリスに帰ってから、メールで届け出をしました。

すると、検疫所からは、なぜ年末の時点で届け出をしなかったのか、
今からだと、もしかしたら、6月には一緒に帰れないかもしれないという内容の返事が…
しかし、その後、何度かメールをやり取りして、
サスケが、暫定措置の条件をすべてクリアしていることが分かってもらえ、
もう一度、血液検査をして、それがクリアすれば、許可がもらえることになりました。

と言うことになったので、かかりつけの獣医さんのところへ行って、
事情を説明し、狂犬病の抗体値を調べる血液検査をしてほしいというと、
イギリスでは逆に、ヨーロッパ内フリーで連れて旅行できることになったので、
もう、血液検査はしてないよと言う答え。
ま・・・まじで?
いやいや、それは困るんです~。
おまけに、受付のおばちゃんたちは、よくわかってないのに、
血液を日本に送ると思い込んだらしく、手続きがすごく大変よ~、
政府の許可がいるからとか言い出すし…
とりあえず、獣医さんと話させてとお願いし、直接話をすることに。

日本からイギリスに来るときに、血液をスコットランドのラボに送って検査してもらったんですが、
それもできないんですか?と聞くと、
あ、それでいいの?それならできるよ~と。
実は、そのかかりつけの動物病院の一番偉い獣医さん、ピーターが、
政府公認の特別な資格を持つ獣医さんで、
動物の輸出入の時の公的な書類として認められるサインをできる人だったらしく、
去年までは、そこの病院で、狂犬病の血液検査もできたらしい。
その病院での狂犬病の血液検査ををやめたということで、
外のラボに血液を送って調べることは可能だということでした。
ひやひやするなあ。
でも、ピーターは、狂犬病の抗体値なんて、一度調べたら、そんなに変わることはないのに、
何度も調べる意味がわからないとか言ってたけど、
それがないと日本に帰れないというと、わかったよ~と、サスケの血を取って、ラボに送ってくれました。

2週間くらいで結果が出るからねと言われてて、
2週間なら、十分間に合うんだけど、
4週間以上かかると、帰国の日から4週間以上前に届け出を出さないといけなかったので、
それが、間に合わなくなる・・・つまり、サスケが一緒に帰れなくなる。
こういうのが、イギリスは、遅れちゃったりすることがままあるので、
病院から電話があるまでドキドキ。
でも、ピーターの言った通り、ちゃんと2週間で検査結果と、証明書が送られてきました。

続く…




4 件のコメント:

  1. まゆみちゃん2012年10月15日 22:25

    たとえば日本語でここまでのことをやったとしても、とても大変だと思うのに、ほとんどが英語での手続きでしょ?
    やっぱり、YUKIちゃんはエライよ!!
    でも海外で暮らすということは、こういう大変なことを一つ一つクリアしていかなくちゃならないってことなんだね。

    うちのお嬢は、来年の春休みあたりに2ヶ月ほど短期留学したいと言い出したんだよ。
    「海外では、自分で何でも発信していかないと何も前に進まないって留学説明会の担当者が言ってた」とのほほんと呟いているよ。

    海外生活は色々なことを学べる良いチャンスだと思うんだけど、あんなマイペースの無口な娘に留学なんてできるんだろうかとちょっと心配中の私です。

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  2. そうだね~。獣医さんは結構大変だったかも。
    イギリスに住んでたって言うと、いいね~ってみんな言うけど、確かに楽しいこともいっぱいあったけど、大変なこともいっぱいあったよ。
    それもいい思い出だけどね。

    お嬢ちゃま、短期留学か~。どこの国?
    「海外は」と一言で言っても、国によって考え方も習慣も違うもんね。
    でも、この時期に、自分の意思で、外国に出るのはいいと思うよ、
    私は、まゆみちゃんと行った西海岸の旅で、すごく考え方が変わったよ。
    今でも、帰りの飛行機の窓から見た延々とどこまでも続く大地を思い出すよ。
    自分で行きたいって言いだしたんだったら、大丈夫だよ。
    うちの次男も、相当マイペースで無口だけど、4年間イギリスの学校に通ったし(笑)

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  3. まゆみちゃん2012年10月17日 11:17

    西海岸の旅…今思えば、あれはすごかったね(笑)
    私は帰りの飛行機で『これからなんだってできるんだ!!』と
    明るい未来を思い描いた気がする。
    ま、「現実の世界」に立ち向かう勇気は、
    それからしばらくしてシュ~ゥとしぼんでしまったんだけどね。
    あの旅はあの頃にしかできなかったと思ってる。

    心配しながらも旅立たせてくれた親とYUKIちゃんに今でも感謝しています♪

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  4. ほんと、あの旅は、今思うとよく行ったな~と思うよ。(笑)
    すごく楽しかったし、すごくいろんなものを見て、すごくいろんな経験をした旅だったよね。
    何だってできる気にもなったよ~。(笑)
    私はね、ほんとにいろんな人種の人がいて、みんなそれぞれ、自分の好きなものを着て、好きなように生きてる(ほんとは、そうではない人の方が多いと思うけどね。)人たちをたくさん見て、
    金子みすずじゃないけど、「みんな違ってみんないい」って思ったの。
    世界は大きいなあって、価値観の違う人がたくさんいて、でも、それを認め合いながら生きて行ける世界があるって思ったんだよね。
    飛行機の窓から見た大きなカリフォルニアの大地は、その象徴みたいな気がしたの。

    ほんとに、あんな旅は、あの頃にしかできなかったよね。
    私も、感謝だよ~♪

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