この日は、前の晩に、男前のルーカス(仮名)が、予約してくれたサーメ族の村へ行く予定。
時間より少し前に、Camp Ripanのロビーに行って、お迎えが来るのを待つ。
Camp Ripanのロビーにあるおしゃれな暖炉
暖炉の奥に見えているのが、
男前ルーカスのいるスポーツショップ
おじさんのバンと奥さんと思われるおばちゃんの車に分乗して、サーメ族の村へ。
参加していたのは、うちの家族のほかは、ドイツ語と思われる言葉を話す家族(?)2組、6人。
総勢10人の参加。
バンの中では、陽気なサーメ族のおじさんが、キールナの街の話や、サーメ族の話をしてくれた。
おじさんの話を聞きながら、車で走ること約30分。
踏切を越えようとしたら、なんと、トナカイが1匹、線路の近くをうろうろしている。
や・・・野生?と思ったけど、誰かがおじさんに聞いたら、
どこかのトナカイ牧場から脱走して来たトナカイだと言うこと。
どこだったか忘れたけど、ちゃんと、誰のトナカイかわかるように印が付いているらしい。
おじさんのトナカイではなかったんだけど、線路の近くを歩いていて危ないので、
おじさんが、車を降りて、トナカイを安全なところまで連れて行った。
その踏切を越えて、少し行ったところで、バンが止まり、私たちも車を降りた。
今日も、また、防寒服を上から着るために、一旦建物の中へ。
そこで、犬ぞりの時と同じように、ダウンやスキーウエアのズボンの上から、
更に、防寒服を着こみ、毛皮のついた帽子をかぶり、ブーツをはき替えた。
着替えた後、まず、おじさんの投げ縄講座。
トナカイを捕まえるときに使う投げ縄の使い方を実演してくれた。
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投げ縄実演中のおじさん |
写真のおじさんのように、あのままシュッと投げるのだ。
そして、トナカイのつのに引っ掛ける。
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トナカイの角とかわいいサーメ族の女の子 |
止まっているトナカイの角でさえ、なかなか引っ掛けられないのに、
動いているトナカイなんて、絶対無理。
でも、さすが、おじさんはうまかったな~。
トナカイの捕まえ方がわかったところで、では、トナカイに会いに行きますよと、
おじさんに連れられて、ついたところは、おじさんのトナカイ牧場。
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トナカイ牧場 |
で…でかい…
でも、トナカイの方が怖がりなので、むやみに触りに行ったりしないようにと言われる。
そうして、トナカイにえさをやることに。
餌って出されたのが、木の皮とか枝とか、乾燥した草とか…
トナカイって、これうまいのかなあ?
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餌を食べるトナカイ |
その通りにしていると、トナカイが寄って来て、もぐもぐと餌を食べる。
こっちから寄っていこうとすると、どんどん逃げてしまうのだ。
私たちがえさをやっていると、おじさん、さっきの投げ縄を持って現れた。
これから、この投げ縄でトナカイを捕まえるよ!と言って、縄を準備し始めた。
そうして、自分でトナカイ捕まえてみたい人!と、私たちに聞く。
みんなが、えっ?と言う顔をしていると、じゃあ、あなたとあなたと言って、
うちの旦那と、ドイツ人と思われるオジサンが選ばれて、縄を渡された。
そして、君はあのトナカイ捕まえて。と指差されたトナカイ、角ないし…
どうやって捕まえるんだよ…(-_-;)
旦那、何回か、縄を投げてみたりしていたけど、もちろん、捕まえられるはずもなく…
旦那とドイツ人らしきオジサンが、トナカイに翻弄されている間に、
サーメ人のオジサンは、どんどんトナカイを捕まえていた。
おじさんの捕まえたトナカイは、こっちで見守る私たちのそばに連れて来られたので、
一緒に写真を撮ってみたり…
3頭のトナカイを捕まえると、そのトナカイとお散歩するよ~と言って、
3頭を、次々に私たち参加者に振り分けるおじさん。
ハイっと、気軽にトナカイにつながった綱を渡された旦那。
犬を散歩させるかの如く、トナカイのリードを引いて、歩き始める。
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トナカイとお散歩中 |
なかなか楽しいじゃない~なんて言っていると、
突然、旦那の横を歩いていたトナカイが、前足で、旦那にパンチした。
え?今、トナカイ、パンチした?
目を疑ったけど、確かに、今、トナカイパンチしたよ。
とか言っていると、今度は、トナカイ、道を外れて、旦那を雪の中に引きずり込んだ。
わぁ~!!と、雪の中トナカイに引きずられていく旦那。
だ…大丈夫…?
周りは、フワフワの雪なので、特に怪我もなく、
何とか、立ち上がり、トナカイの綱を引っ張る旦那。
そんなこんなで、トナカイと引っ張り合いながら、5分ほど歩いた。
着いたのは、トナカイのそりのコース。
サンタクロースが乗っているような木でできたそりが数台置いてある。
おじさんは、うちの長男に、トナカイにベルトをつけてみるか?と、ベルトを渡した。
長男は、なんか、うれしそうにトナカイのそばに行って、おじさんの指示に従って、ベルトをつけた。
ベルトをつけた後、おじさんは、1台のそりに、さっそく、トナカイをつないだ。
トナカイをつなぎ終えると、そりの乗り方を教えてくれた。
座り方から、、スピードを出したいときや、トナカイが止まりそうになったら、
綱で、ピシピシっとやって、「ハイハイ~」と大きな声で言うとか、
曲がりたいときはこうするとか…
あれ?も…もしかして、一人で乗るの?トナカイのそりに?
トナカイは、そのコースに沿って歩くように訓練されているとは言うけど…
前日の犬ぞりの記憶がよみがえる。
あんなに速かったら、一人で乗ってたらめっちゃ怖いよ~。
それじゃあ、最初に乗りたい人!と言うおじさんの問いに、
ドイツ人らしき家族の娘(?)が立候補。
かなり大柄な彼女を乗せて、トナカイがゆっくり歩き始めた。
…めっちゃゆっくりやん…とか言ってると、その辺で止まってるし(^_^;)
おじさん、もう1台のそりも準備した。
今度のそりは、どかっと座るのではなく、膝をついて乗るタイプ。
それにつながれているのは、さっき旦那にパンチしたあいつである。
これに乗る人!と言われて、なんと、次男が立候補。
「ハイハイ~」と言いながら出発~。
そうしたら、このトナカイ、速いの!
どんどん進んで、帰ってきたら、先に出発したはずのもう1台のそりを追い抜いていた。
2台のそりに、交替で乗って、500m余りの小さなコースを回る。
私の番がやって来た。
私は、もちろん、ゆっくりな方のそりに乗って、ゆっくり進んでいった。
3分の1くらい進んだところあたりで、後ろから、長男の乗ったそりがやって来た。
と思ったら、ドーン!長男のそりが私のそりにぶつかった。
と思ったら、長男のそりが、私のそりに引っかかってしまった。
長男のそりを引っ張っていたあのやんちゃなトナカイ君は、
そりが引っ掛かってることなんてお構いなし。
僕は進むぜ!ъ( ゚ー^)イェー♪と、無理やり引っ張る。
しかし、私のトナカイは止まっちゃったし、
長男のそりは、私のそりに引っかかってて、まったく動かない。
「ちょっと待って。そりはずすから。」と、そりから降りて、
引っかかっているところをはずそうとする長男。
思わず私は、「ヘルプ!!!ヘルプ!!」と叫んだんだけど、どうも、こっちの声は聞こえてないみたいだ。
誰も来てくれる気配がない。
しかし、そんなことも関係なく、前に進もうと引っ張るトナカイ君。
そりをはずそうとしている長男ごと引っ張って行こうとしている。
あまりの引きの強さに、ついには、引っかかっていた私のそりと、長男のそりがはずれた。
と思ったら、そのまま、長男ごとそりを引っ張って、どんどん雪の中を進んでいくトナカイ。
進んでいくのはいいんだけど、長男が、そりから降りていたまま引っ張られたので、
彼の足が、そりの変な所にはまったままなのだ。
あのまま引っ張られて、木に当たったりしたら、そりと木の間に挟まれて、
長男怪我するかも!
どうしよう!と思っていたら、長男、やっと、そりから解放された。
そして、軽くなったそりを引いたやんちゃなトナカイ君は、
長男を置き去りにして、ひとりで、誰も乗っていないそりを引っ張って走って行った。
長男は、そこから、歩いてスタート地点まで戻った。
私のトナカイ君は、そんなことがあったことにも気が付かないようなのんびりした顔で、
また、ゆっくり歩き出し、なんとか、半分止まりながらも無事ゴール。
ゴールに着いて、旦那に私の「Help!」聞こえなかったのか聞いてみたけど、
やっぱり聞こえなかったようだ。
ただ、なかなか帰って来ないので、何かおかしいと思って、スノーモービルで様子を見に行こうかと言っていた所だったとか。
私が、旦那に、もう大変やってん!!!と、話していると、
長男が、「大げさやねん。」と一言…
だって、母は足でも折れちゃうんじゃないかと心配したんだもん(´・ω・`)
みんなでトナカイのそりに乗った後は、ランチタイム。
そりのコースの横にあったテントへ。
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夕方みたいに見えるけど、昼の1時くらい。 |
野菜と一緒に、ナンのようなパンにはさんでくれた。
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トナカイの肉のサンドウィッチ(?) |
少し甘めのソースがかかっていて、けっこうおいしかった。
その後、小さなカップケーキのデザートが出て、コーヒーが出た。
このコーヒー、口に角砂糖を入れておいて、コーヒーを飲むと言う飲みかたをするんだそうで、
コーヒー苦手な私も、ちょっとだけためしに飲んでみた。
不思議なことに、コーヒーを飲んでも、気分悪くならなかったなあ。
寒かったからか…?
(ミルクを入れなかったからかも!と思って、家に帰ってから、
ミルクを入れずにコーヒーを飲んでみたけど、やっぱり、気分が悪くなった(-_-;))
昼ごはんを食べて、テントの外に出たら、
また、トナカイのリードを渡されて、元のトナカイ牧場まで、トナカイを連れて帰ることに。
今度は、おとなしいトナカイを渡されたので、パンチされることもなく(笑)
そして、また、防寒服を脱いで、おじさんのバンに乗って、Camp Ripanに帰った。
続く…(まだ続くのかっ ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ)
めちゃめちゃたのしかった~(^◇^)
返信削除トナカイの個性が笑えるし、
クールな長男君も素敵。
だけど、母の気持ちが一番よ~~~くうなずけました。
子供ってこうやって親が知らないところでいっぱい危ない目に合ってるんだな…と。
続きも楽しみにしてます!!
北海道の北の方には「トナカイ牧場」みたいなのがあって、
返信削除むか~し、お嬢が小さかった頃、遊びに行ったことがあるよ♪
実際に見るトナカイは、よだれダラダラで、ぼ~っとしてて、
とてもサンタさんのお手伝いができそうには見えない!と思ったのを覚えているよ。
(実際、お手伝いはしてないんだろうけど(笑) )
角がないトナカイって、ちょっと『子牛』っぽいね♪
わ~い!嬉しい!まだ続きが見られるんだね~!
返信削除終わりになるとさみしいよ~。燃え尽きちゃう(爆)
楽しそうだね~♪トナカイに乗れるのはサンタさんだけだと勝手に思い込んでいたからなんか不思議~。そしてやっぱり食べたのね^^ 牛肉みたいな味!?すごいな~!
男前のルーカスの写真はないのでしょうか?一目拝ませていただきたいです^m^
燃え尽きちゃう?ふふふ
返信削除そんなこと言ってもらえて、うれしいよ。
トナカイのそり、サンタさん気分が味わえたよ。
途中、ちょっとした事故もあったけどね。
トナカイ、知らずに食べたら、牛肉と思うよ、多分。
ルーカスの写真は、残念ながらないんだよ~。
私も、撮ってくればよかったと、後悔してるよ(笑)
<まゆみちゃん
返信削除また、まゆみちゃんのコメント、スパムコメントに入ってたよ(^_^;)
ごめんね~。
北海道にも、トナカイ牧場があるのね!
スウェーデンのトナカイは、なかなか機敏な動きをするやつがいたよ。
ぼ~っとしてるやつもいたけど。(笑)
確かに、角のないトナカイは、牛っぽい。
<めぐりんちゃん
返信削除めぐりんちゃんのコメントも、なぜか、スパムトレーに入ってた(^_^;)
ごめんね。レス遅くて…
喜んでもらえてよかったよ。
ほんと、トナカイにパンチされてるところを見た時には、目を疑ったよ。
なんだ、こいつって。
母は、いつまでも、子供のこと心配なんだけどね~。
子供は、いつの間にか大きくなってるよ。