2010年3月7日日曜日

GCSE説明会

今週の水曜日の夜、次男の学校でGCSEについてのペアレンツイブニングがあった。

GCSEと言うのは、ちょっと前にも書いたけど、
イギリスで義務教育を終える16歳の夏に受ける全国統一試験のこと。
この国の義務教育の学校には、卒業証書というものがなく、
進学するときも、このGCSEの成績が、義務教育を終えたという証明でもあり、
その子の実力を表すものにもなる。
なので、GCSEは、子供たちの将来にとって、すごく大切なものなのだ。

で、まだ、14歳の次男の学年の子供たちを対象に、
なぜ、今頃GCSEの説明会をするかと言うと、
このGCSE、日本の高校入試のように、試験だけしますよと言うのではなく、
2年間のコースワークだからなのだ。
教科によっては、最後のペーパーテストもなく、
2年間、勉強しながら、途中で課題を仕上げたり、レポートを書いたりして、
それが評価されることになる。
で、現在Year9(イギリスの学年は、普通5歳=Year1から通算して数える)の子供たちは、
この9月から、GCSEのコースが始まるので、
今、そのコース選択をしなくてはいけないのだ。

と言うようなことも、私も最近、やっと詳しくわかってきたんだけど…

しかし、この説明会。
イギリス人にとっては、GCSEは、常識なので、
さらっと説明しただけで、あとは、自分の選択したい教科の先生との
相談会になってしまった。

ぼ~ぜんとする、私たち家族3人。
どこいけばいいの?
なんの教科取るのん?
途方に暮れてしまった…
GCSEって、なんやねんっ!!詳しく一から説明して!!

途方にくれながら、ぶつぶつ言っていると、
子ども一人ひとりのお勧めコース(?)を書いた紙を配っているのに気が付き、
それをもらいに並んだ。
その紙を受け取り、見てみると、必須の教科が結構あって、
必須の教科の下に、10個くらい並んだ教科の中から、
2つ選んでくださいと書いてある。
え?2教科だけ?
もう、意味わからんし~(^_^;)

近くを通る子供の持っている紙を、ちらりとのぞき見すると、
その子のには、下に30個くらい教科が書いてある。
この違いは何?

学校のホールをうろうろして、だれか、これを詳しく説明してくれる人はいないか探すも、
だいたい、学校に来ることがほとんどないので、
どれが先生なんだか、父兄なんだかさえもわからない。
頼みの息子も、自分が教えてもらっている先生以外の先生は、
よくわからないらしい…
教科の先生たちは、他の生徒や父兄との相談に忙しそうで、
GCSEとは何ぞやから教えてくれそうな先生がなかなか見つからない。

すると、旦那が、最近まで旦那の会社で働いていたと言うお父さんを見つけた。
彼に話しかけ、やっと、どの先生のところへ行けばいいのかが分かった。
その先生のところにも、5~6人並んでいたので、その後ろに並ぶ。

順番がきたので、先生に、「なにがなんだがわかりません(泣)」と言ってみた。
すると、うちの息子のお勧めコースシート(?)を見て、
ああ、これは、アカデミックコースだね、と言う。

そう言えば、少し前の説明会のとき、3つの道があるって言ってたなあ。
1つは、アカデミックコース 進学コースとでも言うかな。
2つ目は、キャリアーコース 就職コース?
3つ目は、特別な補助の必要な生徒用の少人数グループのコース
おそらく、さっきのぞいた子のお勧めコースは、キャリアコースだったのだ。
キャリアコースだと、普通の英数理社、外国語、体育、音楽などと言った教科以外に、
旅行関係コースとか、理美容師コース、保育士コースとか、
職業にあった内容を、少し専門的に勉強するコースと言うのがあるらしい。

先生は、私たちを見て、むすこの名前を確認し、
英語が母国語じゃないから、もしかしたら、このコースは、
彼には、少し大変かもしれない、
もし、私たちが希望すれば、3つめの少人数グループのコースに変更もできるよと言う。。
しかし、この少人数グループのコースは、
基本的に、学習障害や、身体的障害などがある子のコースで、
レベル1を目指すというもの。
この前も書いたけど、一般に、義務教育終了と見なしてもらえるのは、
GCSEでC以上にあたるレベル2である。
レベル1では、日本に帰ったときに、困る…と思う…
先生にも、日本に帰ったら、進学しなくてはいけないから、
(イギリスでは、今でも、16歳で義務教育を終えたら、進学しない子供が大勢いる。)
レベル1では、困るんだと言うことを説明すると、
先生は、「よっしゃ!!わかった!じゃあ、彼が、GCSEのレベルに早く達するように、
英語のサポートを、今学期からでもつけてあげよう!!」と言い出した。
なんだか、いきなりの大盤振る舞いである。(笑)
「それって、何か申し込みとか手続きとかいりますか?」という問いにも、
「心配しなくていい!!僕が、ちゃんと手続きしてあげるから!」と、ものすごい笑顔である。
そして、持っている名簿から、うちの息子の名前を探して、何やらメモしていた。
ほんとに、サポートつけてくれるのか…
いまいち、不安は残るけど、その場では、それ以上なにもできないので、
先生を信じるしかない。

もうひとつ、GCSEの外国語の試験科目の中に、日本語と言うのがあるのだ。
もちろん、外国語としての日本語なので、言ってみれば、
日本で中学生が3年間英語を勉強したレベル。
もちろん、息子の学校には、日本語のコースはないのだが、
試験だけ受けることができるか聞いてみた。
大丈夫だと思うよ~と言う、軽い答え。
以前にも、ポーランド人の子が、ポーランド語の試験を受けたことがあるし、
その時も、まったく問題なかったから、
日本語だって、まったく問題はないよ。ノープロブレム♪
日本語の試験を受けてどうなるのだ?と言うと、
いや、別にどうにもならない…と言うのが正直な答えなんだけど、
多分、悪い成績は取らないと思うので、
GCSEの成績表に、ちょっと、いい成績が載せられるかな~と言うのと、
万が一、将来、イギリスに残って進学すると言い出した時には、
もしかしたら、役に立つかもしれないと言うくらいである。

さて、肝心の息子の希望。
彼のコースは、英語・数学・理科(2教科か3教科)、
ICT(情報通信技術=コンピューター)、宗教、公民(になるのかな?Citizenship)、体育が必須である。
選択教科の中には、歴史、地理、美術、演劇、体育、音楽、Citizenshipフルコースなどがあった。
息子に聞いてみると、「体育と音楽」だって。
まあ、予想はしてたけど…(´-∀-`;)
で、音楽の先生に会いに行ってみた。
この音楽の先生は、結構、うちの息子を高く評価してくれているのだ♪ふふふ
一応、コースの説明をしてくれて、このコースは、GCSEではなく、
BETECの資格だと言う。
なんだよ~、BETECって~。
なんか、楽器を演奏したり、曲を作ったり、音楽史を学んだりと言うこと以外に、
コンサートの運営方法なんていう、ビジネス系の内容も入っているんだそうだ。
だから、結構レポートとかもあるよ~と言うことだった。
体育は、先生を見つけられず、話を聞けなかったんだけど、
おそらく、音楽と似たような感じ。
必須の中にも体育あるのに、選択するのかと聞いても、「する」の一言。
体育がそれほど好きだったとは…まあええけどさ。

なんか、そんなわけで、まだまだよくわからんことだらけなんだけど、
GCSEに向けて、進み始めたと言うところです。

ほんま、イギリスの教育制度はよ~わからん…

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